習い事の値上げ
近所の空テナントにダンス教室ができて久しい。
昔はガラス用品を扱うお店だったらしく店内の壁にあった大きな鏡を活かしてる。
よく考えたなぁと感心するばかり。
いつも大勢の親子が集まっているようすが見えて楽しそう。
子供に習い事をさせてあげられる場が近所にあるって結構大事なことですよ。
子育て世帯の呼び込みに必死になっている自治体のみなさんに、ぜひこの点をご検討いただきたいものです。
さて、あなたはこのダンス教室の経営者だとします。開業して数年たち、子供たち及びその親御さんたちも仲良くコミュニティを形成しているようです。しかしながら、経費が嵩み値上げを考えています。値上げすれば、生徒がやめてしまい減る可能性があります。さてどうしたらよいでしょうか?
逆の立場になって考えてみましょう。
ここは値上げをした世界線です。
あなたは子供を教室に通わせている母親です。月謝の値上げ通知を受けたあなたは、困惑しました。家計が苦しくなってきているからです。しかしながら、子供は友だちもたくさんいて何より楽しそうです。あなたにとってもママ友と交流できる貴重な場となっています。しばらく様子を見ることにしました。
その月の終わり、ママ友数人から別れの挨拶をされました。教室をやめると。表向きはそれらしい理由を述べていましたが、値上げがきっかけで通わせるのが難しくなったのであろうことは容易に想像できました。家計事情が透けてみえてしまったのです。
つづく